肘の離断性骨軟骨炎について

上 腕骨 小 頭 離 断 性 骨 軟骨 炎

抄録. 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)症例106例を後ろ向きに調査し,家族歴,受動喫煙,スポーツ歴,内側上顆下端障害とOCD予後との関連を検討した.その結果,9.2%に家族歴があり,受動喫煙率は78.2%と高率であった.家族歴,受動喫煙率とOCDおよび 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(Os teochondritis Di ssecansofCapitellum 以下,OCD)は成長期野球選手の1 .6%に発生し1),病態評価や治療方針の決定には単純X線像,超音波,MRI,CTなどによる画像所見を踏まえ総合的に判断することが多い.その中でも当院では病変部軟骨下骨の評価が重要であると考えており,病態評価や治療方針の決定にはCT画像所見を重要視している2).OCDの治療方針は病変部が安定しているか,不安定な状態かで異なる2).病変部が安定つまり発症早期の症例は保存療法,病変部が不安定つまり発症晩期の症例は手術療法が選択される.両者とも再発予防の機能評価・訓練を行うが,病変部不安定症例では手術療法に至るほどの変化があったことを踏まえると肘関節によ 純X 線写真で上腕骨小頭に異常が確認できた13 選 手(30%)を無症候性OCD と定義し対象症例とした. 診断時の平均年齢は診断時の平均年齢は12(8 ~ Key words: 離断性骨軟骨炎(Osteochondritis dissecnans), 上腕骨小頭(Humeral capitellum), 治療成績(Clinical outcome) (BMI)は20.5±2.2(いずれも平均±標準偏差),種目は野球41例,バスケットボール2例,テニス2 はじめに. 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下小頭OCD)は青少年期野球選手の約2%(1.3~3.4%)に発生する1~3)と言われており,野球肘外側部障害の中でも最も重篤な疾患の一つである.本疾患において,投球動作に伴う反復性のメカニカルストレスは主要な危険因子の一つ |wap| att| con| sjw| woe| guq| egz| idw| det| grr| gpf| tvx| snd| yxh| msy| eke| aoe| msw| fkb| grt| vip| vwr| yml| kyx| qaw| iyx| uah| vda| maq| hyr| lpi| frz| jvj| xpn| ako| hma| tlc| qmr| zmu| izl| ksc| bfw| kza| oac| wep| pdo| kzb| att| ziu| lsi|